2008年12月05日

昨日購入した本より

2日ぶりに仕事に入り、本を3冊購入。

読み聞かせ用に
『さるのオズワルド』
(エゴン・マチーセン:作 松岡享子:訳 こぐま社)

メルヘンの世界へ。自分用に
『ふしぎやさん』
(林原玉枝:作 はらだたけひで:絵 アリス館)

昔を思い出せるかな
『くじらぐもからチックタックまで』
(石川文子:編 フロネーシス桜蔭社)

今朝、その中から、
『くじらぐもからチックタックまで』
を開いて、拾い読みした。
小学校1,2年生の国語の教科書に掲載された童話を、
採用頻度などから、編者の石川さんが選んだ作品集。
いろんな教科書があるから、光村図書の教科書だった自分が、
知らなかったものもあるのだけれど、
絵本・児童書を扱っている職場で働いている者にとっては、
へ〜、これも教科書に…?というものもいろいろ見れて、
面白そうと思って取り寄せてもらったのだ。
拾い読みして・・・泣けてきた。

『くじらぐも』が、教科書用に書かれたことは知らなかった。
なかがわえりこ:作と、柿本幸造:絵 ということは、
ちょっと前に調べて、ああ!そうだ、その当時は知らなかったけど、
今思い出せば、絵は柿本さんの絵だった!
『チックとタック』が安野光雅さんの絵だったことも、
この本を読んで、そうだった!!と思ったし、
『きつねの子のひろった定期券』が松谷みよ子さんのお話だとも
全然知らなかった。
当時、国語の時間、作者の名前まで読んでもらっていなかったのでは
ないかなぁと思う。
『きつねの子のひろった定期券』は、凄く覚えているタイトルなのに、
出てくる狐の子が、3匹だということは覚えていなかった。
覚えていたのは、セルロイドの定期券入れと、
町へ行ってコロッケ食べたい!ってこと…
読んで、あ〜〜〜、そうだった!!
と、おしゃれなお姉ちゃんがいたことも思い出した。

それから、有名というか、ほとんどの教科書で扱われている
『おおきなかぶ』を、私は国語では習っていないのだけれど、
それがなぜか、この本で解明された!!
光村図書で『おおきなかぶ』は、自分が使っていた教科書が、
改訂された52年版から掲載されたらしく、
そのかわりに『小さい白いにわとり』というウクライナ民話が
掲載されていたのだ。
で、泣けてきたのは、その『小さい白いにわとり』だった。

ぶたは
「いやだ」
といいました。ねこも
「いやだ」
といいました。いぬも
「いやだ」
といいました。
小さい 白い にわとりは、ひとりで、・・・ 


この繰り返しが…(それも縦書きで)目に入ってきたとき、
森先生が黒板の前にいる姿が、ぶわーっと浮かんできた。
森先生の声が聞こえてくるようだった。
もう、三十数年も前のことなのに、凄く鮮明に。
森先生の黒板に書かれる字は、とても美しい線だった。
教科書の書体のような文字だったことも思い出した。
たぶん、下巻の最初だったのではないかなぁ?
漢字が初めて出てきた単元だったように思う。

このお話の挿絵が誰だったのか思い出せないけど、
写実的な絵だったような気がする。

同じような民話は、絵本にもなっていて
『ちいさなあかいめんどり』
(バイロン・バートン:作 中川千尋:訳 徳間書店)や、
『おとなしいめんどり』
(ポール・ガルドン:作 谷川俊太郎:訳 童話館出版)
などは、絵本も知っているし、
数年前、おはなし会で、語られたとき、面白いお話だと思ったけれども、
教科書の『小さい白いめんどり』とは、まったく結びつかなかった。

記憶の扉が開くというのは、こういうことなんだなぁと思った。

挿絵が一つもない作品集なのだが、
その文章を声に出すと、小さな自分がそこにいる感じがする。
なんて懐かしい文章…。
挿絵も浮かんできそうだ〜。

新しい国語の教科書をもらうのがとても好きだった。
年に二回のその楽しみ…中を開いて童話を読んだ。
それは、中学の時もそうだったし、高校の時もそうだった。
そんな自分が、なぜ理系に進んだのか、本当に謎だ。
でも、今、こうして、販売員ではあるが本の仕事に就けたことは、
なんだか、うまい具合に進んでいる人生だなぁと思う。

編者の石川さんがあとがきで、
―――人間が生きていく力の源というのは、子ども時代にあるのでしょう。
だから、人は子ども時代(の物)に触れたとき、元気を取り戻せるのではないかと思いました。―――

と書いてありました。
ということは、大人は、そういう元気の源になるような子ども時代を
子どもたちに送ってもらわなければならないということを、
心に留めておくべきだなと思った。
(私の場合、ちょっと遅かったような気もするが)


教科書といえば…
高校の現代文の時間にならった一遍の詩(詩だったと思う)で、
女性の生き方を綴ったものがあって、
その読書感想を書いたものを、先生に読まれたことがあって、
自分で、何を考えて書いたものなのか全然覚えていないのだが、
その詩が、誰の作だったのかが、知りたいけど、
全然思いだせない。(タイトルも思い出せない)
高校3年生の時だったと思うのだけれど…。
(理系クラスなのに、数学で0点とったり、物理を避けてたり
していたくせに、国語の読書感想文でほめてもらったあたりで、
理系向きではないことに、なぜ気付かなかったのかなぁ。)

年齢の齢という感じに「よはい」と振り仮名振られていた記憶…
「母の齢」という言葉がキーワードなんだけれど。
櫛もでてきたな。
母と同じ病気を患うって感じの話だったような…。
ちょっと昔の女性詩人かな?
どなたかご存じないですか?
posted by しんばる at 13:12| Comment(2) | その他 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
先月、私も読みました。「小さい白いにわとり」を。
小学校のときに習って結末を覚えていなかったのでどうしても知りたくて。笑

4歳の末娘に読んでやったら大喜びでした。リズムが楽しいですよね。あの言葉のままの絵本が出版されたらいいのにな。
Posted by まる at 2008年12月06日 15:02
まるさん、こんにちは。
小学校の時の記憶って、結構曖昧ですね。
作家さんたちの、小さいころの記憶、
たとえば、石井桃子さんの『幼ものがたり』や
高楼方子さんの『記憶の小瓶』、
清水眞砂子さんの『青春の終わった日』などを
読んでいると、皆さん、凄く幼い日のことを、
鮮明に覚えていらっしゃいますね。
子どもの心を持ち続けていらっしゃる
ということなのだろうなと思います。
子どもの頃の自分を大切にしていらっしゃる。
子どもと向き合う大人としては、忘れてはいけないことだろうなぁと感じます。

まるさんのブログへおじゃましました。
一記事が簡潔で、素敵です。
私のだらだら長文ブログが恥ずかしいわ〜と思いました。
Posted by しんばる at 2008年12月11日 11:27
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